瀬戸香 (昭和町のうどんの名店)

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昭和町にも「うどん屋」というのは何店かありますが、その中でも頭一つ秀でてるのがこの瀬戸香でありましょう。
このうどんの流線型からにじみ出る上品さというのはまさに芸術品の域をも凌駕し、ご主人の美学がこの一点に集中しているのではないか、とも思われます。しかし、もちろん「美しさ」だけではなく、美味しさにもその気品は表れております。

「さぬきうどん」というとそのコシと粘り。富士市に「だいきち」といううどん屋があって、そこのうどんはコシはかなり強く、弾力性があり、一言で表現すると「固いうどん」でありまして、その固さが僕は大好きなのですが、ここ瀬戸香のうどんはどちらかと言うと柔らかめなのであります。かと言ってコシが無いのか、というとそうではなく柔らかいままでいてしっかりとコシが残っている、という不思議な麺なのですね。

そして僕がいつも頼む「野菜天ぷらぶっかけうどん(大)」。この野菜天ぷらの中でも一番メインとなるのが「ごぼうの天ぷら」なのです。「ごぼうの天ぷら」と言うと博多にある「資さんうどん」のごぼうの天ぷらを思い浮かべる人が多いかもしれません(多くないか w)。しかし瀬戸香のごぼうの天ぷらは薄く、長くスライスしたものをくるくる絡めて揚げているため、これをぶっかけうどんの中に入れて食べるとうどんのダシと絡まってとっても美味しいのです。
また味は間違いなくごぼうの味がするのですが、薄くスライスしているためまるでポテトチップスでも食べるようにすんなり口の中に溶け込んでうどんととってもよく合うのですね。

ただ他のうどん屋と比べて価格はちょっと高めであります。
しかし高松まで行ってうどんを食べる、という事を考えるとこの値段もさほど苦になりません。

だって高松のうどん屋もこのうどんにはきっと勝てませんから。

住所:大阪府大阪市阿倍野区阪南町1-28-7

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