大阪高低差学会に参加した(前編)

「大阪高低差学会・2016 春のフィールドワーク『御殿山と枚方の凸凹地形散歩』」に参加した。

「大阪高低差学会に参加するねん」
というと
「ん?それって何をする学会?」
何人もの人にそう聞かれた。

聞かれる度に懇切丁寧に教えてあげるのであるが、教えても全く理解できない人が何人もいた。
理解できない人は異口同音に「それって何が面白いの?」と尋ねてくる。
その「面白さ」はたぶん口で言ってもわからないやろうし、ましてや参加してもわからないだろうなぁ、、、

ともあれ、、

枚方市駅のとなり、御殿山駅を降りてロータリーの方へ向かう。
少し時間が早かったのでまだ人はまばらだったが、集合時間が近づくにつれ、多くの人で溢れ道をかなりの幅で占拠するぐらいに膨らんだのであった。

「こんなに人気あるんやなぁ、、、」

これが僕の第一印象であった。

そして諸々の説明があってその総勢70人ぐらいの人たちがぞろぞろと歩き始めた。
御殿山から少し行ったところでまずはこんな上り坂が出現した。

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御殿山神社(駅の由来となった山)へと続く道は、気にしないで歩いていたら「ただの坂道」または「ただの階段」なのであるが、この道は鳥瞰図的に見ると巨大な台地へ続く登り口、だと言うことがわかる。
僕たちはこの台地の縁を歩いたり、また再び台地へと登っていく道をひたすら登ったりして地形の原型を頭に思い浮かべて行ったのであった。

そしてこの階段を見てください。
これは会が作った地図では「グレートな階段」と名付けられているもので多くの人がここに足を止めて、そのグレートさを味わっていたのでした。

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そしてフィールドワーク最大の上り坂である「グレートな自転車坂」の写真がこれである。

この坂道は禁野弾薬庫跡であった台地へと続く道です。説明では過去にこの弾薬庫で大爆発が起きたことなどの説明を受けながら、この坂道をヒーヒー言いながら登って行きました。

また「禁野」と言うのは昔、天皇や貴族などの狩場があったところらしく(一般の人が狩りを禁じられた場所というところから)、ここ枚方や交野は「樟葉宮」という都から近かったこともあり、そう言う「場所」となったのだと思われます。

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ちなみにこの自転車坂、同級生の子ども達が3年間ここを登って学校に通ったという話を聞きました。
「自転車坂」というのはどういう経緯でその名前が付けられたのかは知りませんが、普通のおっちゃんおばちゃんでは自転車に乗りながら登って行くのは不可能なぐらいの角度と距離がある。
でもきっと中学生・高校生なら意地でも自転車を降りずに登っていったのだろうと想像できる。
そんな子ども達も「グレイトな子ども達」って言ってあげて良いかもしれません。

「大阪高低差学会・2016 春のフィールドワーク・御殿山〜枚方」
http://osakakoteisa.blog.fc2.com/blog-entry-36.html

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