松島や (1)

松島

仙台駅から仙石線に乗って30分ぐらい行ったところに松島海岸という駅がある。日本三景の一つでもあり、松尾芭蕉が奥の細道でここに立ち寄ったことでも有名な「松島」である。

駅を降りるとひなびた駅とは対照的に結構多くの人がその駅から外に流れていた。

意外に観光客は多いのだ。
地元の人からすれば「意外」という言い方は「心外」かもしれない。ただ東北大震災でここ松島も津波の被害を受けた、という情報を得ていた僕は「もしかして観光客もいないのではないか」とうっすらと思っていた。

駅を降り、多くの人は駅を出て左にある遊覧船のチケット売り場に流れて行く。

「ここでないと買えないのか、、」

とは思ったが、とりあえずその海岸とやらを見に行くことにした。

松島海岸

海岸というかその港には船(漁船なのか?)が係留されており、その向こうにはいわゆる松島を形作る島々が見えた。やはりその島々を近くで見るべきやなぁ、、と思い引き返して遊覧船のチケットを買いに行こうと思ったら港の近くでもチケットが売っていたのでそこで購入することにした。

遊覧船が出るのは10時。一周して港に戻るのは50分ぐらいらしい。

時間があったので「どこか行くとこないですか?」とチケット売り場で聞くと五大堂を教えてくれたが、「こっちは行けないのですか?」と聞くと雄島というのがあって、僕の足なら行って帰って来ても十分に間に合うのでまずはそちらに行くことにした。

ここには芭蕉の碑やら仏像(磨崖仏)があってなかなかさびれ具合が良かった。
また予想していたとおり島の先端から向こうに見える島を中心にした写真が撮れたので(他のところからはなかなか難しかった)ここに来たのは正解であった。

雄島

この島での滞在時間は約20分ほどだったか、、遊覧船の集合時間が迫ってきたので急いで乗り場の方に向かった。

そこには既に30人ほどがもう列をなしており、あぁこんなに観光客がいるんやなぁ、、と思ってしばらくして後ろを振り向くと後ろにもずらっと乗船を待つ人々が・・・。松島の人気の高さを実感したのであった。

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