裏道の参道を降りていく。
「裏」であるにも関わらず、多くの神様がそこかしこに祀ってある。
また人の墓なのだろうか、家族でお参りに来る人たちの姿もここでは見ることができる。
ふとこの苔むしたキツネの像が目に入った。
顔の下半分が完全に苔に覆われていて、まるでヒゲを生やしたかのように映る。
でもその目は険しく、キッと向こうを見つめたまま動かない。
ふと、これはオオカミではないのか、、、という荒唐無稽な思いに駆られる。
そんな勇猛な目をしているのだ。
写真とか、エッセイとか、きのことか、