ガケのガキ

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その公園の名前は「坊主池公園」。
枚方市駅から歩いて15分とかからない所に位置する公園である。
大阪高低差学会の春のフィールドワーク「御殿山と枚方の凸凹地形散歩」でここを訪れた時に懐かしい気持ちになったのは僕だけではあるまい。

そう言えば大阪高低差学会の地図には「スリバチ池」とだけ記されていたこの場所はスリバチ池(本当は坊主池)をスリバチの中心であり、底に据えた公園となっているのだ。
そしてこの写真の崖はスリバチの側面に位置していて、ガキたちはこの斜面を居間まさに駆け下りようとしているところなのです。

そんな姿を見ていると改めて「ガケって必要だよなぁ、、」とつくづく思う。子供の頃はガケを駆け上ったり、滑り降りたり、はたまたそこに穴をほったり、何かを埋めたり、秘密基地を作ったりとガケが一つ有っただけでいろんな遊びの空間がそこにはあった。

そう考えると僕が住んでいた香里ヶ丘というのは「丘」という名称が付くだけ有って沢山のガケがそこら中にあり、そのガケたちが「地形」というものに含みや余白を持たせるものとなり、平地は無い味わいをそこに醸しだしているのだと思うのである。

そんな過去のたおやかな記憶をこのガケのガキ達は蘇らせてくれたのであった。

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