藤田川はどこから“来た”のか?

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僕の故郷である枚方市の香里ヶ丘には不思議な川が流れている。
その決して大きくもなく、綺麗でもない川の名前は「藤田川」という。
その名前「藤田川」は本来の川としての名前よりもむしろバスの停留所(いろんなルートのバスがここを通る)もしくはバスの車庫としての名前の方が馴染みがあるのではないか。

なので「藤田川」というとバス停を思い浮かぶのは地域の人なら普通のことである。

藤田川本流を見てみる

ではこの藤田川の何が不思議なのだろうか?

まずはこの地図の1番を見ていただきたい。これは藤田川の本流だと思われる。
このE19の西側辺りから「始まる」藤田川は少しだけうねりながら北に向かって流れていく。その後ゆるやかに右に折れながら最終的に天の川に合流している。

この川で遊んでいる子供はたぶん皆無。魚もあまりいないだろうし、サワガニなどいる由もない。
またあまり深くもないので浮き輪を片手にバシャバシャ泳ぐなんてあり得ない。つまりは「遊びで使う川」では無いのだ。

そんなあまり愛着の湧かない藤田川本流だが、E19号棟の横から突然現出している。まさに唐突に。

ではこの「始まり」のその前には何があるのか?

香里ヶ丘CONOBAを流れる川

次に2番を見てみましょう。

けやき通りに沿うように小さな小川が流れています。

現在では香里ヶ丘CONOBAというショッピングセンターの中をまるで人工的に水を流しているかの様になっておりますが、この「流れ」は人工のものではなく自然の水(川)を利用して、それをショッピングセンター引き入れている様な感じにしているのです。
そしてその小さな川は最終的に藤田川に合流している。

しかしその川の「始まり」もどこなのだろうか?
確かに地図で見るとピーコックの東側から「発生」しているように見えるが、もちろんここから水が湧き出ているわけではないはずだ。

開成小学校前を流れる川

そして最後に3番を見てください。
僕が住んでいたA27号棟の前に流れていた川で、藤田川と引けをとらない川幅である。
川の向こうには桜の木がずらっと植えられており春になると僕の部屋から花見が楽しめたものである。

この川は枚方保育所の北側から「始まり」、開成小学校の横を通り、香里橋のところで直角に曲がってそのまま真っすぐ流れて藤田川と合流する。

この3の川は桑ヶ谷のところで合流する。
それぞれの川に共通することは川に水が流れている(当たり前か)、そして川の「始まり」(源流)はどこか分からない、ということである。

さて川の始まりはどこなのだろうか??

これらの川の始まりは?

僕のたてた仮説では、それぞれの川の「始まり」は単にそこから見えているだけで、その前には隠されている状態(つまりは暗渠)になっているのではないだろうか、、、ということ。

※暗渠とは

主に給排水を目的として造られる水路のうち、小規模な溝状のものの総称である。そのうち、公共用水域にあるものは「公共溝渠」(こうきょうこうきょ)と呼ばれる。
その状態等により、開渠(かいきょ)・明渠(めいきょ)、暗渠(あんきょ)、側溝(そっこう)などと呼ばれ、区別される。また開渠と暗渠を総称して管渠(かんきょ)と呼ばれる場合もある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%9D%E6%B8%A0

川というのは小さな「湧き水」からはじまり、その湧き水が集まって小川となり、小川が集まって川となっていく。この藤田川を形成する3つの川もそうやって生まれてきているのだと思うんだけど、それがどこから始まっているのが見えてこないし、そこは何からの理由で隠されているのではないか、とも思えてくる。

もちろん下水や生活排水が流れて来ているわけでもないだろうし、工場の排水の様にも見えないとなるとどこか山の一部とか、地下水脈とかそんなところから水が「漏れてきている」と考えるのが自然な考えだと思われる。

そんな「川の始まり」の箇所は少なくとも見えていないのだから、そこには暗渠らしいものがあってしかるべきなんだと思われる。

じゃあ、それぞれの源流はどこなのか?

どうして「暗渠」なるものが作られたのか?

できれば謎解きに現地を訪れてみよう~。

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