これはスゴい!!
新聞4紙(全国版)に同時掲載された株式会社宝島社の企業広告らしいが、このビジュアルにも増してキャッチコピー
「死ぬときぐらい 好きにさせてよ」
ってのはとっても衝撃的だなぁ・・・
このキャッチコピーも凄いけどその下に書かれている文章がこれまたぐっとくる。
「人は必ず死ぬというのに。
長生きを叶える技術ばかりが進歩して
なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
ひとつひとつの欲を手放して、
身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
それが、私の最後の欲なのです。」
ついこの間、こんな話をしたばかりなのです。
年老いた母親がいて、ボケがはじまっており、糖尿病でもある。
介護者がいて、食事のあとにインスリンを打たないと、血糖値がぐんぐん上がり多臓器不全で亡くなる、らしい。
しかし本人は「もう早く死にたいわぁ」といつも口にしている。
介護しているのは息子でこの間定年を迎えたばかり。
仕事にはまだ行っててその間は収入があるので大丈夫なのだが、もし仕事を辞めてしまったらどうなるのか?
このまま薬を打ちながら、ボケがひどくなり、介護にもすごく手がかかってくる。
もしかして、早く亡くなったほうが本人も周りも「幸せ」じゃないのか・・・・。
この母親は甘いモノが大好きだという。
そんな甘いものも食べられず、だんだん壊れていく自分に絶望を感じ、かと言って医療の進歩はそんな自分でも長生きさせるに十分な技術だけはある。それが故に周りにもその絶望感を味あわせることにもなる。
なんて死ににくい世の中なのだろう、、、
そうやって生きていくことに、人間としての尊厳などあるのか、、、