「ホームページを持ちたい(作りたい)ねんけど、どうすればいいかな?」
良く聞かれるのだが一概には答えられない質問である。
どのような「形」を目指しているのか?に寄ってそれは大きく変わって来る。
- 更新はあまりしないが名刺代わりとして持っていたい
- 自分のスケジュールだけ更新したい
- ブログのように自分の現在の状況を常に発信したい
たとえ更新をしなくても「名刺代わり」でWEBサイトを持つことの意味は大きい。
最近は例えばストリートで演奏しているバンドの歌声を聞いて「いいなぁ」と思ったら、その名前をGoogleで検索してみてそのバンドの情報を得る、というのが当たり前になってきている。そう言った「断片的な情報」を元にしっかりした情報を得るための情報源としてはWEBサイトがあるというのは、情報を発信したいと言う人にとっては必要不可欠のものになっているのだ。
どんな作り方があるのか?
今の僕が提案できるのは以下の様な方法。
- 完全手作りのWEBサイト
- WordPress(CMS プラットフォーム)を使ったWEBサイト
- Wix、Jimdoなどの簡易WEBサイト作成サイトを使ったWEBサイト
- Ameblo、FC2などのブログを使ったWEBサイト
それぞれにメリット、デメリットはあるが、それは自分がこんな情報をこういう風に発信したい、という事を示すことが出来れば自ずと作り方は決まってくるのだと思われる。
もちろん初期投資としての金額やランニングコストなども視野にいれるべき内容である。
ではそれぞれにその内容を説明していく。
完全手作りのWEBサイト
これは一から手作りなので自由度も高い分、作成時間もかかってしまう。
ただしクリエイターはある程度の雛形も持っているだろうから、雛形を沢山持っている人ほど作成時間は早いし綺麗なものができてくる(可能性が高い)。まぁ雛形に合わないデザインだとそれも一からになるのでやはり時間はかかるだろうね。
で、時間がかかるってことはお金もかかる、、これ常識。
せっかく作るんだからかっこいいデザインが良いやろし、画面の操作もエレガントな方が良い。
そうなるとどんどんコストが・・・・(汗)
それと最近はスマホ対応なサイトがほぼ必要条件となっている。
スマホでもスマホなりにきちんと綺麗に見えなければならない、、つまりレスポンシブデザインを使って作られているか、ということ。
古い作り方のウェブサイトは「PC用」だけに作られていて、スマホで見てもPCと同じデザインになっている。しかしレスポンシブデザインのWEBサイトはPCで見れば「PC用」スマホで見れば「スマホ用」のデザインになるのだ。
ちょっと難しくなったが、「完全手作りのWEBサイト」はその辺りのことを作る人が意識しなければならない方法、であることを覚えておいて欲しい。
WordPress(CMS プラットフォーム)を使ったWEBサイト
今や隆盛を極めているWordPressであるが、このツールは基本的に「始まりはブログ」であった、ことを最初に言っておきたい。
これは後述するAmeblo、FC2などのブログサイトの様に素人であってもテンプレートを選択し、あるいはテンプレートを少し改変するだけで自分のブログサイトを持つことが出来、記事を投稿できる様な仕組みが最初から組み込まれている。
この意義は大きい。
ではAmeblo、FC2などとは何が違うのか?
WordPressというのは例えば自分のサーバーや借りているレンタルサーバー(Lolipopなど含む)に気軽に導入することが出来るのである。この「自分の」というのが大きい。Ameblo、FC2などはあくまでもその運営会社のサイトの一部であり自分のサイトではない。なので「明日からAmebloやめます」と言われても文句は言えないのよね、、、またテンプレートの数もWordPressなら桁違いに多いし、しかもデザインが秀逸!!カスタマイズもかなり出来たりする。
それとこのWordPress、近頃ではブログとしてではなく、いわゆるホームページとして使われることが多くなってきたようだ。何故ならそのデザイン改変の容易さから「従来のホームページの様に見せる」ことが可能なテンプレートが出てきたからである。
なのでWEBサイト作成者はどんなテンプレートにするか、を選んでそれを元に画像を変更したり、色合いを変えたりフォントを変えたりとカスタマイズしていき思った通りのWEBサイトを構築していく。
このテンプレートという制約はあるものの(つまり骨組みは一緒)、それなりの美しいWEBサイトを構築できるのです。
また何より、このWordPressのテンプレートは最初からレスポンシブデザインは組み込まれているので、作成者が悩んでレスポンシブデザインを組み込む、という技術的必要度はかなり薄くなる(デザインの良し悪しはあるが)。
Wix、Jimdoなどの簡易WEBサイト作成サイトを使ったWEBサイト
さて最近(と言っても3,4年経つかな・・・)目立っているのがWixやJimdoなどのWEBサイト作成サイト。ブラウザー上でワープロ的にデザインできて、それを保存したらそのままWEBサイトになる、というスグレもの。
僕も何個か両方で作ったサイトを管理しているが、確かに作るのも楽だし、管理も楽。
テンプレートもかなりあるので、それを元にすれば作るのはある程度のスキルを持っていれば「それなりの」WEBサイトを作成できる。問い合わせなどのページも当然作ることが出来るし、写真のギャラリーなども簡単に作れちゃう。
簡単に言うとテンプレートを選択し、画面に表示。あとは文字を変えるとか、ツールを使ってボタンを貼り付けるとか線を引くとか、、
しかし残念なことにテーブルみたいなのは作れなかったかな、、、
しかし制約が多いので「こういうことがしたい」と言うのがツールに無ければ「無理」ということになる。
そして何よりエンドユーザーに修正できるか、というと恐らくブログの更新などよりも敷居が高い。
かなりの「コツ」と「ワザ」がいるのだ。
また僕ら作成者からしてもメンテナンスしていこうとしたらとっても面倒くさいことをしなければならないことも多い。
WixやJimdoはブログとかいうツールもあるので当然ブログ風のものは作れちゃうんだけど、あくまでも「風」でありブログの様なデータベースでちゃんと管理してあるものじゃないので、後々の更新や検索に支障がでるだろう、、なので「あまり更新しない」というサイトなら良いかもしれない。
Ameblo、FC2などのブログを使ったWEBサイト
これはもう説明は不要だと思うが、今でももっとも隆盛を誇っているブログサイトである。
個人的にはFC2の方が「余計なチャラチャラ」が付いてないので好きなのであるが、Amebloの方が圧倒的に使っている人が多いし、おそらくSEO対策やリンク、お友達などの機能が充実していて横のつながり、縦のつながりの点でもっとも優秀なのがAmebloと言える。
なのでブログをAmebloでやっている人は多い(特に商売でやってる人)。
更新をとにかく行いたい、という人であればAmebloなんかで良いと思う。
そういう「情報発信」はセルフブランディングとしては抜群の効果を発揮するからである。
しかしブログの難点は「情報が流れていく」ということ。
もちろん書いてることを遡って行ったり、カテゴリーをクリックしたら前のものが読めるんだけど、どうしても「最新のものがその人への入り口」になってしまうキライがある。これはブログという特質上どうしても仕方がないだろう。
また無料のブログでは更新しなかったら広告が一番最初に表示される、という仕様になっているので、常に更新を続けておかなければならない、という事態になるし、無料のブログがその人の「名刺代わり」という感覚は普通は無い。なので望ましいのは「名刺代わりのオフィシャルサイト」があってその更新部分は「ブログ」に任せる、という方法が一番すっきりする。
やはり「ブログだけ」ってのは役不足なのかもしれない。
まとめ
で、大まかだけど高い(◎)、そこそこ(◯)、ちょっと低い(△)、低い(X)で作表してみると
機能 | 手作り(HTML) | WordPress | Wix、Jimdo | Ameblo、FC2 |
---|---|---|---|---|
作成しやすさ | X | ◯ | ◯ | ◎ |
サイトの信頼度 | ◎ | ◎ | △ | X |
変わらないサイト | ◎ | ◯ | ◎ | x |
投稿しやすさ | X | ◎ | △ | ◎ |
柔軟な対応 | ◎ | ◯ | ◯ | X |
セキュリティ面 | ◯ | △ | ◎ | ◎ |
こんな感じでしょうか?
別に評価ポイントがあればまた追加するとして・・・
いろいろ書いてみましたが、簡単に決められないのが厄介なところ。
でもWordPressを多少なりとも触れるのであればWordPressを使って作るのが良いんじゃないか、と最近とみにそう思います。まぁ勝ち馬に乗る、っていうこともありますが、すべての点に置いて及第点を超えるだろうとおもえますのでやはり無難ですね。
なのでしっかりWordPressを勉強して作るか、WordPressを使えるデザイナーさんに仕事をお願いしましょう!!
【追記】
この記事をアップしたところWordPressはセキュリティの面をしっかりと考えておかないといけないので、しっかりメンテナンスする必要がある。というご指摘を頂いた。
なるほど、その辺りよく考えておりませんでした。
調べてみるとこのサイトを見てください。
WordPressのセキュリティ対策でしておくべき11の項目
これによると
WordPressは、オープンソースで最も有名なコンテンツマネジメントシステムです。
ですが、オープンソースなので、脆弱性が発見されやすく、ハッカーの標的になりやすい。といった特徴もあります。
その為、WordPressを利用しているサイト運営者は、セキュリティ上の問題を決して軽視せず、自ら対策を講じなければなりません。
とあります。
まさにその通りですね。
なので少なくともWordPressを使う限りはここに書いてある11の項目はきちんとすべきです。
また、指摘してくれた人はそれゆえJimdoを使ってはるらしい、、なるへそ。。