「 山登り 」一覧

富士キノコ

不明菌

富士山のキノコ達はずるい。

きっと神戸のキノコや、生駒のキノコ達は口を揃えてこう言うに違いない。

この山は火山岩や火山灰に覆われているはずなのだが、何十年、何百年の間にそこに植物の種が根付き、根を伸ばし、そして大きな樹へと成長していった。樹は水をたくわえ、土を湿らし、コケが地面全体を覆うようになっていく。

そんなコケの絨毯を縫うようにして散策路が刻まれている。高鉢の駐車場から「御殿庭」へと続く道。それはまるで楽園に導かれる夢のような道なのであるが、ガラン沢を越えてしばらくすると、それまでは平坦な道だったのがいきなり「登山道」となる。いきおいキノコを探す気持ちが薄れていく。坂道を見ると「登山モード」にスイッチが切り替わるのだ。

しかし雨はおとなしくなるどころか、その勢いを増しているようにも思える。木々の間に身を置くと分からなかったその「勢い」が、少し開けた尾根道に出た瞬間、ものすごい勢いで僕の身に襲いかかってきた。傘は飛ばされ、道を歩くのにも抵抗力がかかり、下へ、下へと押し戻される、、、

そこで気づいた。

あれ、今日は登山はしないハズだったぞ、、、、

そう思い直して、「御殿庭」への到達は断念して踵を返した。
帰り道は行き道と違った景色が広がっていた。
登っているときには気づかなかったキノコ達の姿が、木の陰に隠れていたり、岩の向こうにひっそり出ていたりする。

それらの新しい「発見」もまた楽しいのだ。

山は歩くだけじゃない、見たり、探したりするのもとっても楽しいものだと思い知る。しかもこの楽園の様な風景。乾燥と戦っている我が関西のキノコ達に教えてあげたらきっと嫉妬するに違いない。


クライマー魂(前編)

7月のキノコ観察会はクライマーの方たちと駅で集合し、そこから集合場所の再度山へと登っていくルートを歩いて行った。

駅に集合したのは8時。
山の駐車場での集合は10時。キノコが多ければ時間ギリギリかたまに遅刻するし、少なければ余裕で間に合う時間である。
その日は梅雨の間の晴れ間で、そこら中にキノコの姿を見ることが出来た。

僕は歩きながら、

「こりゃ確実に遅刻だな、、、」

と最初のほうで開き直った。

その日は「キノコ探しの天才」と呼ばれているS野さんも参加しており、前を行く僕らが完全に見落としたキノコを次から次へと発見していく恐るべき探索能力を持っているのでした。

もしかして目が3つぐらい付いてるのやろか、まるで『三つ目がとおる』やな、、、僕は他の誰も知らないであろう、そのマンガの題名を思い浮かべて、一人ほくそ笑む。

そんな天才が崖の上に綺麗な赤いキノコを見つけた。

「あぁ、ベニタケですね、、、」

僕はその珍しくもないキノコをそう言ってスルーしようとしたのだが、天才はポツリとこう言った。

「欲しいです、、」

え、マジで、ベニタケやで、、どこにでもあるやん、、しかも、崖の上やし、、(と心の中で叫んだ)。

「登ろうかなぁ、、」

天才はその崖を下から見上げてそんな風に言った。

いやいや、、結構たいへんよ、、滑ったら危ないし、、しかも『それほどの』キノコじゃないし、、、(これも心の叫び)
その壁というのは土砂の崩れを防ぐために作られた、人の身長よりも少し高い石積みで作られた石垣で、その石垣の上部は人が歩けるぐらいの平らな部分があり、足を上手いことかけていけばその壁に登ることが出来るのであった。

いやぁ、でも時間ないしなぁ、、で、登るのも危ないしなぁ、、それに『ベニタケ』やし、、、(またまた心の叫び)

そんな回りの雰囲気を察したのか、それとも登るが自分では困難と感じたのか、天才は逡巡していた、、、

そんな逡巡している天才の前に、すっくと現れた人がいた。

筋金入りのフリークライマーK野女史だ。

(後半に続く)


JR志紀駅~京阪私市駅ロングトレイル

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朝7時30分に志紀駅を出発し、恩智駅を経由して高安山を目指す。はっきり言って高安山までが一番しんどくて、あとはダラダラ登ったり、ダラダラくだったり、、、。

ここに来るといつも雨。行程の半分が雨に祟られておりましたな。

しかし今回は恵みの雨でしたね~沢山のトレランの人達も気持ちよさ気に走っていたし、なんせ涼しいし、多少雨にぬれてもどの道汗でドボドボになるので、むしろ汗を洗い流してくれる雨はありがたい存在でした。

でも今回思ったのが「やっぱりこの道、舗装されすぎ」であること。土の道を歩くのと、舗装された道を歩くのでは足にかかってくる負担がまるで違う。これだったらダイヤモンドトレイルのほうが全然歩きやすい。ただしタイトレは恐怖の階段があるが・・・。

結局私市までの約30kmは7時間ぐらいかかってしまいました。

もう少しペースを上げないと六甲全山縦走11時間は難しいかも・・・


葛城山のツツジ

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今日は葛城山のツツジを見に行こうかなぁ、、と思いせっかくだから二上神社口から二上山に登り、あとはダイヤモンド・トレイルをかっ飛ばしながら葛城山まで行ってまいりました。最盛期は過ぎておりましたが(この写真では分かりませんが)、山頂は人でごった返し、ゆっくりごはんを食べる時間もスペースもありませんでした (´;ω;`)。

帰りは同じ経路を戻り、二上山からは当麻駅の方に下って行きました。久しく当麻駅の方には降りてなかったので、めっちゃ新鮮でしたが、山を降りてから駅まではちと遠かった!!(全長26km)
あ、そうそう、今日はめっちゃ飛ばしていたので帰り道、階段を登っているところで左足の太ももが攣りました (T_T)

でも5分ぐらいで復活し、その後の階段も平気でしたよん♪

OLYMPUS PEN E-PL2
ペンちゃん赤色つけすぎやん www


葉っぱ

金剛山

山を歩いているといろんな葉っぱに出会う。
地上からにょきっと出ている葉っぱ
歩く僕達にそっと触れてくる葉っぱ
そして樹の上からこちらを見下げてる葉っぱ
花が散ってしまった葉っぱたちは、
いよいよ俺たちの出番だと言いたげに
勢い良くその羽根を広げようとし
花がまだ主役の葉っぱは
所在無げにゆらゆらとその身をゆらすだけ
そんな葉っぱたちと出会うのは
まるで葉っぱと会話を交しているかのようでもある

「今日はえらい霧やねぇ~」
「いやほんま、でも雨やなくてよかったやん♪」

そんな大阪弁が聞こえてきそうだ(こないか? w)


テンナンショウ属

金剛山(コウライテナンショウ)

そう言えばカトラ谷へは今回一緒に登った5人の内、4人は一緒に登っているはずだ(今思い出した w)。しかもその内の一人は「このゲートを通り抜けて行けばいいよ」と最初の時に教えてくれたはずだ。しかし今回僕が「このゲートを抜けるはずやわ」とゲートの横から入ってしばらくすると

「ほんまぁ、、」

という声が。。。

「いやいやいや、、前も通ったやろ?」
「そうかなぁ、、、」

まぁ正直言うと僕の道案内は適当である。これは間違いない。
そもそも、方向音痴の上、勘で道を選ぶタイプだ。
しかもその勘がいつも見事にハズレる。

今まで何度「もう~~」と言われたことか、、、

と不安になりながら歩いていると、テンナンショウ属の美しい花が咲いていた。この緑色の透明感、、、素敵すぎる。。
しかしこのテンナンショウ、、種類が多い上によく似ているため細かいところまで見ないと同定出来ないのが難である。
なので、自ずと写真だけ撮っておいて、家に帰ってからゆっくりと調べることになる(高嶋君がね w)。
で、高嶋くんによるとこれは「コウライテンナンショウ」らしい、、さすがだ。
ちなみに「テンナンショウ」は漢字で書くと「天南星」と書くらしい。これもカッコいいね!!


ウラジロウツギ

金剛山(ウラジロウツギ)

金剛山カトラ谷へと向かう道。

僕が「こっちの道やで」と自信たっぷりに指し示した道には後続の人たちの姿はなかった。みんな途中で別れた方の道へ進んでいったようなのだ。「大丈夫か、、」メンバーからはそんな声が漏れた。僕は前に一緒に登ったメンバーに「こっちだよな」と聞く。そいつは「さぁ、、」と頼りなげに応える。

「いや、間違いないって・・・」

と言いつつみんなの「ホンマに合ってるのか・・・」という空気感の中、それでも前に進むことにした。
すると前にお年寄りのおじさん2人が花を一生懸命観察していた。
「なんていう花ですか?」
近づいていって聞いてみた。
「これはウラジロウツギやね」
おじさんが親切に教えてくれた。
確かにウツギ独特の花の形をしている。
白くてとっても愛らしい花。
しばし道のことは忘れてみんなで撮影会が始まる。
一生懸命撮影していたら既にさきほど聞いた花の名を忘れた。
まぁ良いか、、
でも「このまぁ良いか」が花の名前を覚えられない原因なんだな~(笑)


ニリンソウ

金剛山(ニリンソウ)

金剛山のニリンソウはカトラ谷コースの途中にお花畑の様に群生している。

それはそこへ自分の足だけでたどり着いた人だけが見れる天からのご褒美の様な光景である。

ニリンソウは一つの茎から二本の茎を枝分かれさせ2輪の花を咲かせる。名前はこの花のそんな特徴から付けられたものである。
咲き出したのは例年より早かったようで、花たちの勢いが少し失せていたが、名前から受け取るイメージ通りの可愛らしい花たちが僕達が来るのを今か今かと待っていた。


カトラ谷

金剛山

金剛山へ登るコースの中では一番好きなコースかもしれません。
豊かな起伏を持ち、広葉樹林の緑がとても鮮やで、そしてちょっとヒヤヒヤするところや、ニリンソウのお花畑がひしめいていたりととにかく飽きの来ないコースなのです。

これはお花畑への入り口へ入ろうとしている人たちを勝手にモデルにしてみました(笑)
目の保養、とはこのことでしょう、、登山者冥利に尽きます。


東山から見た須磨アルプス

東山から見た須磨アルプス

IさんがFacebookでここからの景色を撮っていたので場所を教えてもらって僕もトライしてみた。
ただしカメラは娘のLUMIX DMC-TZ70(35mm 判換算: 24-720mm)。
なので色がちょっと・・・(苦笑)
でも結構広角で撮れるので、一眼に35mmレンズつけて持って歩くより便利なことは確かだな。

登山日:4月23日