山で飲むコーヒーは格別な味なのです。
カメラや着替え、食べ物を入れたリュックにお湯をわかすためのバーナーとガスカートリッジを詰め込む時、いつも山で飲むコーヒーの姿を思い浮かべるのです。それは地上にいては表現することの出来ない贅沢な贅沢なコーヒーの味なのです。
そんなコーヒーに今回はもう一つ味わいが加わった。
このバーナーが陣取っている椅子の横は水飲み場になっており、山から湧き出た水が人間が用意したパイプを通って誰でも飲めるようになっているのでした。
「六甲のおいしい水」この湧き水はその冠名にふさわしく、この贅沢なコーヒーの価値をもう一段上に昇格させてくれるものでした。
この水場は今年の夏に知らない人に教えてもらったところで「またあそこに行きたいなぁ」とずっと言っていて、今回やっとたどり着けた言わばオアシスの様な場所なのです。