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伊吹山登山

伊吹山10

しばらく縦走ばかりしていたため、こうした単独ピークハントは気分的にめちゃくちゃ楽であった。道はかなり石が多かったので、歩きにくかったことには間違いないが、斜度がそこほどでもないのと、土の質が滑りにくいものであったこと、また登山客が少なかったこともあって、比較的スムーズに登れたと思う。

時間も少し休憩を入れて2時間半ぐらいで登ることが出来た。なのでビギナーであれば3時間半ぐらいあれば十分登れるんじゃないかなぁ~?

天気は晴天なのでとても気持ちよかったが、頂上に行くに従って寒さが増し(当然なんだけど w)、枯れた樹の枝には樹氷のカケラみたいなものが見えた。しかしアホなことに防寒着を持って行ってなかったので非常に寒かったのであった。


大阪高低差学会に参加した(後編)

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「枚方中学校といえば、中学の時に試合行ったよね?」

何人かの野球部員だった友達に聞いてみたが、誰も覚えておらず、、、
確かにここに来た。そして相手の一学年上にピッチャーとすごく仲良くなった覚えがあるのよね、、、僕たちは彼のことを「ノーコンピッチャー」と呼んでたけど、めちゃくちゃフレンドリーに接してくれた。

枚方四中だった僕達の封建的な先輩後輩制度とは大違いだ。

なんで俺達のクラブはあぁだったんだろう・・・・
と思いながらこの坂を下っていた。
これもかなりきつい坂道だ。
ということは枚方中学は少し高台を水平に削って作られたんじゃないか?
そんな風に想像できる。

そう言えば枚方四中もまわりの道路よりも一段高いところに運動場があり、そして校舎はそれよりもさらに高い所に位置している。
運動場を見下ろすかの様だ。

そしてこの坂を降りたら、そこには「スリバチ池」が顔を表した。
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ぐるりを坂に囲まれた公園の中心に池がある。
この池の本名は「坊主池」というらしいが由来は知らない。

そして公園自体がスリバチ状になっている、というのは意外な環境をそこに作り出しているのだ。ここには「イキイキした子供たちがいる」のである。

「ガケのガキ」

ガケのガキ
その公園の名前は「坊主池公園」。 枚方市駅から歩いて15分とかからない所に位置する公園である。 大阪高低差学会の春のフィールドワ...

こんな住宅街の中にオアシスのようなところがある、というのは幸運としか言いようがない。

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それからこの写真ではわかりにくいが、僕たちは「細すぎ尾根」に入っていった。
ただぼんやりと歩いていた時はなかなか気づきにくいものであるが、右を見て、左を見ると、その「道」は両方がガケか坂になっており街の中に悠然と現れたまさに「尾根」なのであった。

もうここを歩いている時にはほとんどトランス状態!!(笑)

もちろん山などでは尾根を歩くというのは珍しくないが、街の中で尾根を歩く、という経験は実に稀なものだと言えるのではないか、、、しかもその道幅は2mぐらいか、、、

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そしてこの「細すぎ尾根」の先端にはこの配水場がある。
またこの配水場の横には鷹塚山遺跡があり、この遺跡から発掘された「銅製小型圏文鏡」はとても珍しいものであると、歴史の先生が言っておられました。

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そしてフィナーレを告げるのは、この網目模様を配したガケ。

今回の「大阪高低差学会・2016 春のフィールドワーク・御殿山〜枚方」のワッペンのデザインともなっているこのガケは元のガケの形に沿って美しく変形しており、見るものを圧倒させるものである、、、と今回一日高低差学会に参加させてもらい、その感覚が理解できた。

そしてみんなでわいわい喋りながら歩くこの工程はとっても楽しいものでした。

「機会があれば香里ケ丘なんかも面白いですよ!」と僕は主催者のSさんに言ったものである。


大阪高低差学会に参加した(中編)

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フェンスの前に立って多くの人が向こうの景色を見たり、下を覗いたり、写真を撮っているのが分かるだろうか?
これは何をやっているのかというと、台地状になっている土地とその下に位置している住宅街、それを分断している崖の狭間に立って、その高低差を楽しんでいるのである。

わかるかな?これが「楽しい」のが、、、

分かる人にはわかるが、分からない人には100年経ってもわからないだろう(笑)。

この様な地形がどうやって出来たのか?
歴史に詳しい先生に聞いてみると、

「土地が隆起したんだと思います」

とのことでした。
この1kmぐらい先には淀川が流れており、僕はその流れがこの土地を形作るのに何らかの影響を与えているのじゃないか?と考えていたのですが、果たしてどうなんでしょうか?

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これは禁野本町遺跡の説明。
この辺り(台地の上周辺)は平安時代には天皇のお狩場であり、また古墳時代の遺跡なども多数発掘されており、つまりはその時代からこの地形は存在していた、ことになります。

また旧陸軍禁野火薬倉庫跡もこの当たりにあった、というのはどういうわけなのでしょうか?
この様な言わば目立つ場所にわざわざ作る必要も無いと思うのですが、、まぁ当時(昭和初期)のこの辺りの状況は良くわかりませんが、もしかしてこの台地の下は既に住宅地となっていて「火薬倉庫」の様な危険なものをそれらの住宅と隔離するためにここに作ったのかもしれませんね、、、

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百済寺跡の碑。
百済王神社の階段を登って行くと、神社とその横に広場がある。
そこにこの「百済寺」の碑がある。

百済王神社に百済寺の碑。

同じ百済なんだけど、お寺が無くなって神社が残った、ということなのか、、、?

また、そこから宮之阪の方にまわって禁野橋を通って天の川を渡る。
そして市役所前から岡東町の古い町並みの中に入って行くともう一つの「百済王神社」の鳥居が出てくる。

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しかしこの鳥居の先には神社らしき立派なものは無く、言葉は悪いが掘っ立て小屋みたいな建物がそこにあるだけだった。
この2つの関係は何なのだろうか?
これは後の課題としてまた調べることにしよう、、、

さてそこから「枚方の直ぐ近くにもこんな町並みがあるのか?」という様な田舎の建物が並び、そこをぞろぞろ歩いて行くとついに出てくる

「ちょっといい階段」

がこの写真である。
う~ん、写真じゃなかなか「いい具合」が分からないけど、いいんです、ちょっとね(笑)

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この「岡東町」や「大垣内町」などは地名は知っているのだが、僕たち香里ヶ丘に住んでいたものとしては詳しく知らないし、通ったこと無いところだっていっぱいあった。

自分が「知っているはず」だったところが実は全く知らなかったという「新たな発見」は逆に僕たちをワクワクさせてくれたのであった。

「大阪高低差学会・2016 春のフィールドワーク・御殿山〜枚方」
http://osakakoteisa.blog.fc2.com/blog-entry-36.html


神戸たそがれ

神戸たそがれ

六甲全山縦走(の予行演習)は「摩耶山まで行けるかなぁ・・・」と思いつつ市ケ原に着いたのが3時半。摩耶山まではそこから1時間半はたっぷりかかる。なので摩耶山行きはそこで断念し、新神戸に下山することにした。

布引貯水池からずんずん下って、かずら橋を越えたところに見晴らし台があり、そこでしばし休息を取る。
時刻は4時半。そろそこお日様が沈みはじめようとする、そんなたそがれ時。神戸の街は薄っすらと黄金のモヤにおおわれ始めていた。

神戸はズルいな、、と思った。

山があり、向こう仰ぎ見ると海がある。そしてその間にはまるでパノラマの様なビルたちが所狭しと林立しているのである。

街も人も、海も山も、絵になるようにできているのだ。


鞍馬寺のフォント

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この「鞍馬寺」の文字を「フォント」と表現していいものか・・・あかんわな(笑)

でもあえて使わしてもらうが、こんなフォント未だかつて見たことが無いので、いわゆる既成品のフォンフォじゃなく、この鞍馬寺用にわざわざデザインされたフォントなのであろう。なかなか逞しく、しかもユーモラスな印象を感じるのでとっても素敵ですなぁ~。


叡山電鉄

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叡山電鉄というのは東で言うと江ノ島電鉄(江ノ電)と似ているよなぁ、、、

京阪電車の出町柳駅を降りた時にそう思った。
でも、叡山電鉄に乗ったのは、子ども達がかなり小さかった頃のこと。
もちろん子ども達も覚えていないし、僕達夫婦もほとんど覚えていなかった。

でもちょこちょこ耳には入ってくることがある。

一乗寺には恵文社という僕の好きそうな書店がある、ということ。
秋になると電車からの紅葉がとっても美しい、ということ。
そして鞍馬へ行くとか、大原へ行くときはこの電車に乗って行く、ということ。

そして久しぶりに目にした叡山電鉄の電車を見て「やはり江ノ電だ」と思った。
もちろん電車の形も色もなにもかも違うんだろうけど、その線路や駅の醸しだす雰囲気や、鉄道会社自身が持っている生き様みたいなもの、そんなものが似ているんだろうと思う。

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鞍馬駅の駅舎。
とってもレトロな作りになっている。
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須磨~鈴蘭台

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六甲縦走(前半)の視察に行ってきた。
先輩(60歳)が六甲縦走を目指すから行くぞ!と呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン、という感じで付いて行ったであった。目標は須磨から新神戸までの約21km。

六甲縦走の後半(新神戸~宝塚の33km)と比べてかなり多いアップダウン、しかも時々歩かねばならない市街地、、おそらく後半に比べてかなり疲労するのは間違いない、、と思ってのぞんだ。しょっぱな須磨浦公園展望台に行くまでの上り坂ですでにゼイゼイ来てたのだが、その後は順調に歩いて行ったのだが、須磨アルプスを越えた辺りから先輩の足の調子が悪くなってきた。
日没も考えると新神戸に着く頃には真っ暗になるので、結局菊水山から鈴蘭台駅の方にショートカットすることにした。

しかし今日改めて思った。

4日前、葛城山から金剛山を望んだ時のあの何とも言えない畏怖感。目の前にそそり立つ巨峰。あんな山に今から登ると思ったとてつもない不安感に比べたら、今回の400m級の山々のなんとお気楽なことか・・・。

事実400mぐらいだったら一息に登ってしまえるぐらいの体力があることは今回確認できたので、たぶん一人だったら六甲縦走も夢ではないことがわかった。


二上山~金剛山トレッキング

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8時に二上神社口に降り立った。
その日はダイヤモンドトレイル(ダイトレ)のコースを辿ってどこまで行けるか、その試金石にする予定だった。
でも本当のダイトレのコースは屯鶴峯からなので、駅は二上山駅になる。
しかし屯鶴峯まで行くのにかなり車が通る道を歩かねばならないのはちと辛いので、駅を降りてすぐに登れるこの駅をスタートに選んだのであった。

目標は葛城山ロープウェイ登山口までの約15km。

ヤマレコでどれぐらいの時間がかかるか調べてみると、そこまで行くのに9時間13分・・・。
しかし、なんぼなんでもそれは掛かり過ぎなんだけどね、、まぁでも標準的な時間なんだろうからまずはそれを基準に考えるしか無い。
なんせ、ダイトレのコースはどこで降りても大丈夫、という訳じゃなく、ちゃんと調べて行かないとバスにも乗れないからね、、エライことになるのです。

しかし歩き始めて二上山の雄岳に到着、そこから馬の背まで行って時間を見ると約50分。ヤマレコでの時間は110分。

すでに70分もの開きがある。

これでヤマレコの時間が脆くも崩れていった。少なくとも僕が一人で歩くときにはこの時間は参考時間にはまったくならないのだ。

されその後も順調に進んでいき、結局葛城山頂上に着いたのが12時。3時間以上も速いのだ。
なので一時間ほど休憩し、予定には無かった金剛山に行くことにした。
その日はめちゃくちゃ寒く、バーナーの火は点かないわ(結局点いたけど)、お湯はなかなか沸かないわ(結局ぬるいお湯でカップラーメンを食った)、食い物に関しては散々だったが、腹ごしらえだけしてそのまま彼方に見える金剛山を目指した。

まずは水越峠に降りるために急な階段!!(これ異常に長くて、急なのね、、知ってたけど w)それをようやく降りて、そこから金剛山へ続く道を延々と登っていった。

道はかなりちゃんと整備されているけど、針葉樹の森ってやっぱ退屈だな、、、
森に魂がこもってない感じがする。歩いていても面白くないし、あまり気持ちよくもない。
この金剛山はこれだけ針葉樹が続いてる、ってことはたぶん個人の持ち物なんだろうね、、国有だったらこんなに針葉樹を植林されはしないだろうからね。

そんな山道をえっこら登って行くと知ってる標識(ダイトレの分かれ道)に出てくる。

そこからダイトレの道には行かずに、金剛山頂の方にいき、そこから千早本道を通って降りていったのであった。

下に着いたのが15時49分。
休憩挟んで7時間48分のトレッキングでした!!


フユイチゴ

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二上山から竹内峠、そして平石峠から当麻寺に向かう道すがら、フユイチゴがところどころで赤い実をつけていたので取って食べてみた。少し甘くてほろずっぱい味が口の中いっぱいに広がった。

このイチゴは木イチゴの仲間でいつ花を咲かせるんだろう、、と思って調べたら9月から10月だそうな、、それならまだハチが頑張っている頃なんだな。そのおかげでこうして実が食べられるんで、ハチさんに感謝しなくっちゃいけないんだよねぇ~

しかし、オイラの手ってこんなに汚かったのね www
平気でこうやって手のひらに載せてイチゴ食ってたんやけど・・・(笑)

しかしこういうものが売ってるんやね~


お箸

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屯鶴峯から少し外れたところでお食事を頂きました。

カップ麺はどん兵衛天ぷらそば(後のせサクサク)である。どうだ?美味そうだろう??山登りで食べるインスタントのカップ麺が美味いのは、子供の頃ヤングプラザのプール脇で食べたカップヌードルのノスタルジックな思い出とオーバーラップするからだろうか、、、

しかしそんな美味しいカップ麺を目の前にして奈落の底に落とされることがある。

それは「箸を忘れる」ことである。

美味いものを目の前にして食べられないのである。
唯一持ってきた食糧が目の前でシワシワになるのである。
さてあなたならどうする?
って言ってる場合じゃありません、もちろん僕なら、、ということで写真を見れば分かりますようにお箸を作ったのでありますな、、、ははは。

ちょっとフシがあったり、、、
ちょっと曲がっていたり、、、
ちょっと皮がゴツゴツしていたり、、、
ちょっと麺を持ったらフニャッとなったり、、、

そんな事は気にしません、はい、一切。

こうやって後のせサクサクを食べられて、あったかい麺を胃袋の中に流し込めるんですもの、、、
あ、ちなみにこの間の35km六甲縦走の時もお箸を忘れて同じことをしました。

何で忘れるのか、、、謎ですなぁ、、、不思議ちゃん♪