「 紀行文 」一覧

八坂の塔

DSC_0346-1

清水寺に向かう道々、空に向かってうんとそびえる五重塔が僕達の前に立ちはだかる。清水寺ではない、でもこんなところに五重塔などあったのか、、としばし考えるがやはり出てこない。

そら出てこないわな、、あんまり来たこと無いもんな、、、。

そんなバカなことをゴチりながらカメラを向ける。やはり五重塔は美しいなぁと思う。このシンメトリーな建物は未だかつて地震などで倒壊した、と言う記録が無いらしい。この真中に突き出ている心柱が倒壊しないことのキーポイントらしいが、この仕組を考えた人は本当に偉いなぁ、、だって今でもその技術が応用されているんでしょ?(って誰に聞いてるの www)


山で飲むコーヒー

IMG_6515-1

山で飲むコーヒーは格別な味なのです。

カメラや着替え、食べ物を入れたリュックにお湯をわかすためのバーナーとガスカートリッジを詰め込む時、いつも山で飲むコーヒーの姿を思い浮かべるのです。それは地上にいては表現することの出来ない贅沢な贅沢なコーヒーの味なのです。

そんなコーヒーに今回はもう一つ味わいが加わった。

このバーナーが陣取っている椅子の横は水飲み場になっており、山から湧き出た水が人間が用意したパイプを通って誰でも飲めるようになっているのでした。

「六甲のおいしい水」この湧き水はその冠名にふさわしく、この贅沢なコーヒーの価値をもう一段上に昇格させてくれるものでした。

この水場は今年の夏に知らない人に教えてもらったところで「またあそこに行きたいなぁ」とずっと言っていて、今回やっとたどり着けた言わばオアシスの様な場所なのです。


福岡のホテル事情

hoteru-1

博多のホテルは大変なことになってるみたい、、、
8日,9日は予約できるんやけど、10日はまったく取れない、、、どないなってるんやろ・・・・。
まぁ金額をあげたらいいんやけど一泊18,000円は、、ちと辛くないか??

Facebookで以上の様な投稿をすると、福岡事情に詳しい人からコメントが、、、

なぜ、土曜の福岡のホテルは予約が取れないか??

数年前から土曜の博多はホテル取れないよ。
九州中から人が買い物や、美容院目指して来るからね。
その上、ここ一二年の海外からの観光客の増加で。
エクザイルとかジャニーズとかAKB関係のイベントあったら、もう絶対無理。
あと、相撲と学会も困る。

美容院???なぜ美容院がここで出てくるのか?

するとまた返事があった。

美容院は、九州他県の女の子にとって、福岡で髪切って、買物するのが、ひとつのステイタスなんよ。
なんで、土日を利用してバスでやってくるので、土曜のホテルはすぐ満室になるねん。
熊本だけは、福岡より熊本の方がオシャレ!の意識あるから、あんまりこないけど。

そ、そんな事情があるのね、、、福岡、恐るべし。


雲の上のキノコたち

写真 2015-09-10 13 09 10

今年はマツタケがたくさん採れるらしい。

FBのきのこグループなんかマツタケの写真が溢れているし、普段はマツタケの存在など予想だにしていない所にまで出ている、というオマケまでついている。まぁたぶん、マツタケが、と言うよりある時期に出るキノコと気候や雨の量などがちょうどよいタイミングで合致したのでその時期に出るキノコはみんなたくさん出ている、というのが理由なんだろうね、、、

ちなみにこれは富士登山を終えた後に5合目の山小屋の休憩所で採ってきたキノコを広げている人に撮らせてもらいました。

右下に見えるのは巨大マツタケ!!
「これほんとにマツタケですか???」
と横で山小屋で働いている女の子が採った人に聞いていた。
そして傘の裏に鼻を押し当てて

「あぁ、傘の裏からはマツタケの匂いがします!」

と言って僕にそのマツタケを渡してくれた。
確かに匂いはマツタケだ。
でも、なんかデカすぎるなぁ~~
富士山のマツタケはちょいと種類が違うのやろか???


富士登山 その5「噴火口」

DSC_0396-1

須走登山口から頂上にある久須志神社に到着する。そこから剣ヶ峰に行くには、富士宮登山口の頂上を通過してからもう少し行かねばならない。お鉢巡りで言うと丁度正反対の位置になるのだ。

どうしようかな、とも思ったが頂上に着いたのが思いの外早かったので剣が峰を目指すことにした。

しかし、お鉢巡りの道を歩いてる途中で雨が降ってきたので、「これはやめとけ」という信号やな、、と思ってさっさと引き返してきたのであった。

で、その時のお鉢の中の写真。

これで見るとその大きさが分かりにくいが、お鉢巡りが2.4kmという事を考えるとこの火口の大きさが推測できるはずだ。

そして富士山は現在の言い方からすれば活火山であるらしい。
つまりはいつ噴火するかもしれない火山。

いま噴火したら確実に死んでまうなぁ、、、まぁそれも運命か、、
そんな風なことを考えながら、この火口を眺めた。


富士登山 その4「雲の波」

DSC_0336-1

今回の富士登山はとにかく雲で楽しむことができた。
特にこの6合目から7合目に向かっている途中の雲は圧巻であった。この後、この斑雲たちは結合を始め、7合目にある太陽館についた頃にはすっかりと青の部分が無くなっていた。

しかしこの雲は地上からはどのように見えているのだろうか?
たぶん、この模様ではなく、単なる雲の一弾として見えているんじゃないのだろうか・・・。だとしたら

重いカメラとレンズもきっと大満足なんだろうな (*^^*)


富士登山 その3「山小屋」

DSC_0323-1

須走登山口は富士山の五合目から始まる。
須走の五合目は標高1970mに位置する。一合目はどこを起点にしているのかは知らないが、車で五合目まで登れるということなので、残り1800mほどを自分たちの足で登れば良いことになる。

もちろん1800mを垂直に登るわけではないので走行距離にしたら登りは7.8kmをえっこらえっこら登って行かなければならない。しかも空気が薄くなっていくのがわかるので、頂上までの道のりを想像したら果てしない道のりに感じてしまう。

そんな時に小さな目標(マイルストーン)となるのが山小屋である。

須走登山道では最初の山小屋は歩き始めて1時間~1時間半で着ける「長田山荘」である。この山小屋にはその名前とともに「新六合目」という言葉が記されている。

「新六合目??」

最初に登った時は少し疑問に思うだろう。
そして

「こんだけ歩いたんやから6合目だよね~」

きっとそう考えるはずだ。
だってここまで来るのに1時間~1時間半もかかったのだ。
そしてしばし休憩する。
空気はすでに薄くなっており、持っていったお菓子の袋などは気圧のためにパンパンに膨れ上がっている。

「よし!じゃあ次は7合目の山小屋を目指そう!!」

そう考えてまた石ころだらけの登山道へ挑む。

須走口は途中までは樹林帯なのだが、その樹林帯を抜けると殺伐とした火山岩の道が続くことになる。

えっこらえっこら、また登って行くと「山小屋まで400m」という看板が見えてくる。一気にモチベーションがあがり、持ち上げる足が軽くなってくる。
そしてついに山小屋とその看板「瀬戸館」の名前が見えた。

そして看板の下にはこんな文字も見える。

「本六合目」

へ?七合目とちゃうん???
と、思わずへたり込むのが初心者なのである。

さて富士山の山小屋は一合目毎にあるわけではない。

その後も

大陽館 ・・・ 七合目
見晴館 ・・・ 本七合目
江戸屋 ・・・ 八合目
胸突江戸屋 ・・・ 本八合目

そして頂上となる。
まぁ知ってしまえば大したことないのであるが、富士山あるある、と言うことで(笑)


富士登山 その2「山の上の雲」

DSC_0268-1

富士山に登るぞ、というその時、山の上を見るとこんな雲がかかっていた。そしてしばし戦慄する・・・。

もしかして頂上は嵐になっているのだろうか、、、

思い起こせば未だかつて頂上に足を下ろした時に下界まで綺麗に見渡せた、という覚えがない。いつも眼下が雲に敷き詰められていたり、頂上自体が雲に覆われていたりしていた。
そしてこの状態は頂上が雲にすっぽりと覆われている状態。この状態の時はとっても寒くて、何も見えない状態なのですな。

まぁしかし山の天気は変わりやすいので登っていくうちにこの雲はどこかに霧消してしまうかもしれないな、、といつもの如くポジティブに考えていたら、なんてこと無いやはりそこは雲に覆われている世界で、しかも下っている間もずっとガスっていた。

まぁでも下りの大砂走りはちょっとぐらい水分を含んでいる方が歩きやすいんだけど、それでもミストサウナ状態なので顔中水滴でずぶ濡れになるのはどうにかして欲しいぞ・・・


富士登山 その1

DSC_032501-1

今年の富士山は風にやられた。登る前に去年山をお降りた後に話をした監視員のおじいさんにまた声をかけられた。

「今日は台風一過で晴れとるけどね、8合目越えた辺りかなぁ、、風が強いと思うんですわ、、その辺をよーく見極めてから登ってください」

よく見極める、と言うのは進むか戻るか。また山の天気は本当に変わりやすいので風がキツい上に雨まで降られては一挙に身体にとって危険な状態になるからだ。
おじいさんの云うていた通り、7合目過ぎて樹林帯が開けた頃から風が吹きはじめ、気を緩めると吹き飛ばされそうになるぐらいであった。

それでもこらえてこらえて、頂上へたどり着くと雲に覆われていて、剣ヶ峰の方に足を進めると雨がポツポツと降ってきた。

あ、こりゃやばい、と思って急いで下山道へ引き返し、去年と同じくガスで前が見えなくなる状態のところをゆっくりゆっくりと足を前に踏み出して降りていったのでした。

写真は本六合目の瀬戸館にて。
NIKON D5300 AFS NIKKOR 10-24mm


台風の目

IMG_6023

9日のお昼頃、東海地方に台風が丁度直撃する頃。
その真っただ中に富士に向かって8時過ぎに出発した。
名阪国道では雨が降ったりやんだりで、途中渋滞があってかなり待たされはしたが、それ以外は順調に進んでいた。

しかし、実際の浜松や三重県などではすごい雨だったらしく、後でニュースを見てビックリしたぐらいである。

丁度家を出る寸前に「台風の中に突っ込んでいく感じ」とFBで書き込みしてたらでかけたら「無理せんように」という書き込みが何件かあったのはたぶん浜松当たりの状態をニュースでやってたからなんだろうなぁ、、、

もちろんその後も雨は続き、伊勢湾岸道を抜けて、東名に入り美合のPAで食事をとった後、ふと空を見ると晴れていた。

やはり晴れ男か、、とも思ったが、たぶん「台風の目」の中にいるのかもしれないな、とも思った。