「がん細胞が死滅するのは39℃台」は事実なのか?

Facebookのタイムラインに流れてきてちょっと気になったものがありまして、、、

タイトルは

「我が家は『インフルエンザの予防接種』はしません」

というもの。
これは僕のポリシーと合致します。
予防接種をしないと自分はえぇけど他の人に迷惑をかける、、という人もいますが、それはちょっとナーバスすぎかと思われますな。
インフルエンザにかかって、それで会社や学校に行ったら「迷惑をかける」ですけどね。

で、このタイトルのブログはこれです。
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/62f68ece2bd0140b5400903cff826da2

この中には恐るべきことが書いてありました。

それは

「がん細胞が増殖するのは35℃台。
がん細胞が死滅するのは39℃台。
今は低体温の人が多いから、がん細胞にとったらウハウハなのだ。

年に1度、インフルエンザにかかって39度の高熱が出るということは、年に1度、身体を浄化してくれるということになる。
そう考えれば有り難い症状なのである。」

まじか、、、

この「がん細胞が死滅するのは39℃台」と言うのは何を根拠にされているのか、、、。
確かに風邪をひいたときとかインフルエンザで熱が高くなるのは、熱を上げる事によって細菌と戦う力を強くするとか、ウイルスを弱らせるとか言うのは事実だと思います。

参考:免疫をになう細胞「マクロファージ」が体温で活発になる仕組みを解明
http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2012/04/-trpm2.html

しかし「がん細胞が死滅するのは39℃台」というのはあまりにも行き過ぎの感が否めません。

何を根拠にしているのか出典を遡ってみるとどうもここのようです。

「自然免疫を高める成分の発見」真実を探すブログ
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-195.html

怪しいですねぇ、、実に。
この中で引用されているURLはこれです
http://emx358.blog60.fc2.com/page-1.html

が、しかしもうここには論文はありませんし、プロバイダーは「fc2.com」となっていますのでこれは一般人のブログだった可能性が大です。
そんな論文を引用して「がん細胞が死滅するのは39℃台」と言い切っていいのでしょうか?

たぶん、医者とか癌になった方から猛烈な抗議が来るでしょうね。
でも信じてしまう人がいるのは少なくないはずです。だって「何となく」「あり得る」と感じるからです。
全否定するだけの根拠も無いし、事実風邪などのウイルスはその範疇に含まれる可能性が高いからです。

でもこれは明らかにデマだと思います。

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