灯台 釣り人

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岬の先端にある波除の大きな岩に腰かけて、僕はこの瞬間を待っていた。灯台、日暮、魔法の時間帯。外気は少し寒くなってきたが瞬間を逃すまいとする集中力のため寒さを感じなかった。そこに青い防寒服を身に着けた釣り人がやって来て悠々と釣りを始めた。これは不運なのか幸運なのか、、、分からないままシャッターを切り続けた。
愛知 伊良湖岬


中国の軍事拡大は日本にとって脅威なのか?(下)

さて結局僕達「素人」は中国の軍事拡大(と言われているもの)が我々日本にとって(ここ重要)脅威なのか、それとも脅威じゃないのか、それとも少なくとも「今は」脅威と捉える必要はないのか、、それは分からないのです。

これはたぶん殆どの人が想像や憶測で物を言っており(双方の立場共に)、それを聞いている人がいてその人達はその「想像で物を言ってる人たち」の言葉を信じてまた物を言ってるのですね。

じゃあなぜそんな想像や憶測が出てくるのか?
特に安保法案に賛成している人の立場から言うとそれは「漠然とした恐怖」なのだと思う。そしてそれはふるまいさんの言うように「いくら口で説明しても納得してもらえないもの」なのであろう。

「だって南沙諸島では実際に埋め立てを始めてるんでしょ?」
「あれって土地を勝手に自分の領土にしてるってことじゃないの?」
「尖閣諸島だってそうだね、中国の領海侵犯がひっきりなしにあるじゃない」
「それって将来は『日本も自分の領土に」しようとするってことでしょ?」

さてこんな「恐怖」にいくら「それはありません」と言っても「いやあるはず、だって中国だもの」と言われてしまえば、もうそれ以上説得することは出来ないのです。

これは、簡単に言ってしまえば高所恐怖症の人にハルカスの屋上に登ってもらい、手すりの近くまで連れてって「怖くないでしょ、手すりがあるし」って言ってるのと同じ気がするんですね。
要は、「怖いものは、怖いねん」ってことなので。。

ただ安保法案賛成の人たちも「戦争をしたい」とか「徴兵制を敷かないと」とか「戦前日本人が持っていた道徳観を取り戻す」とか思っている人は多くないだろう。永江さんが言ってるように、相手を牽制するため、もしくは抑止力にするための集団的自衛権、という考えの方がかなりを占めているんじゃないか、と思う。

しかし、安保法案賛成の人たちの中には「嫌中、嫌韓」で、それらの国に対抗するため(舐められないため)に日本も集団的自衛権から始まる正式な軍隊を持たねばならない、と思っている人も少なからずいる。それはまだ分かる。向こうがやってきたら、やり返せ、という単純な思想だから。

それより分からないのは今の閣僚19人のうち15人を占める日本会議という極右団体が目指す戦前回帰の思想である。そんなアナクロニズムな思想を今の我々に押し付けられたらたまったもんじゃないのだ。そしてそんな国会議員がうじゃうじゃいる、という今の御時世、、いったいどうなることやら、、、