ホームスティ(帽子好き)

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清水寺に向かう道には多くの露天がでていた。
多くは土産物屋なのだが、何故かセルジオは帽子を売っている露天に立ち寄りその中のソフトハット(ハンフリー・ボガートが被りそうな w)を手にとって

「僕は帽子が好きなんだ」

と僕にささやいた。
でもその帽子は店の親父が「それわなぁ、高いぞ~」と言うように1万5千円もした。
とても気軽に買う、というお値段ではない。
もちろん彼もそれを買うのははばかれたようで、そのままその店を後にした。

たぶん、この帽子も彼にとっては「好きのものを記念に」と思っていたのかな?と想像している。そんなことなら僕の帽子のどれかをプレゼントすれば良かったかな?
それともそんな使い古しなんか要らないかな?

「記念」と言う意味では例え身につけなくても良かったような気もする。

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